ドイツにおける金融投資家の活動について(2016年3月18日up)

2015年12月5日、「ドイツにおける金融投資家の活動について」をテーマに研究会を開催し、日本大学の平澤克彦教授から報告していただきました。ハゲタカファンドの悪質な行動が問題とされていますが、平澤教授はドイツにおけるファンドの投資行動、それに対する規制の提案を解説。報告ではドイツの労使共同決定制度の概略を解説した後に、ドイツにおけるファンドの投資行動の事例が紹介されました。ファンドによる買収・売却事例について比較的悪質ではない肯定的なケースから下請け納入業者の大幅切捨て・従業員の解雇を行った問題事例の紹介の後に、ドイツ労働総同盟付属研究所の研究者からの規制の提案(ファンドによる企業買収後に、巨額の借り入れを行いながら膨大な配当を実施することへの規制など)が紹介されました。
また、労使共同決定決定権を活用して解雇をしないなどの協定を実現した事例も紹介され、報告後の討論では英米のアングロサクソン型と大陸ヨーロッパ型の違いなども議論されました。

当日配布資料(2016年3月18日up)ローター・カンプ  プライベート・エクイティ・ファンド、ヘッジ・ファンドの経済に及ぼす影響 (2016年3月18日up)

Lothar  Kamp Summary of case studies on Private Equity Funds and Hedge Funds and conclusions of Rasmussen expert group 2007

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